今日はオンラインでヨガ資格を取得するメリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。
オンラインでヨガ資格講座を受ける人が増えている背景

このコロナ禍に入ってステイホームやリモートワークが推奨される中、教育コンテンツもオンラインが一般的になってきました。
ヨガの資格取得講座もオンラインで提供するスクールも増え、受講者も急増しています。
特にヨガ業界最大の協会である全米ヨガアライアンスの資格講座オンライン化推奨がこの流れの大きな要因となっています。
コロナ以前はこの全米ヨガアライアンスの認定資格を取得するためには完全対面ライブ講座、つまり「通学コース」で学ぶ必要がありました。
オンラインや動画での受講は許可されていなかったのです。
しかしコロナ禍で家から出られない状況が続く中、審査を通ったスクールに限りオンラインや動画で学ぶ講座の提供が許可されたというわけです。
それに伴い、多くのスクールがオンライン講座、動画講座の提供をスタート。
また多数のスクールが新規で参入した結果、スクールの数が増え、受講者も急増したというわけです。
コロナ前の対面ライブ講座のみの際には、実際会場を用意し、講師スケジュールを組んで現場で運営する手間がかかっていました。しかしオンラインや動画講座では世界中どこからでも提供できるため、国内のみならず海外からも講座を提供するスクールの参入が増えています。
受講者の方も、今まではスクールのある都市に行って学ぶしかなかった資格講座をオンラインや動画で気軽に受けられるようになったということでこの機会に受講する人が増えたと言えます。
オンライン・動画で受講する5つのメリット

それではオンラインでヨガ資格講座を受けるメリットはなんでしょうか?
5つ上げてみました。

①スケジュールが自由に組める
まずはなんと言ってもスケジュールが組みやすい。特に動画講座であれば自分の好きなタイミングで受講できます。
オンラインでのライブ講座でも通学の必要がないため時間を取りやすいです。
②仕事をしながら、家事、育児、介護中でもできる
仕事を休めない、お子さんが生まれたばかり、親の介護で家を離れられない、夕飯を作らなければいけないなど様々な状況があり、まとまった時間を取るのが難しいということがあると思います。
オンライン、特に動画講座ならスキマ時間を見つけて学べます。
子どもが寝ている間、夕方の数時間、仕事に行く前に1時間ずつなど少しずつ時間を見つけて無理なく学べます。
③動画で何回も見直せる
オンラインの講座は録画機能が充実しているので、終了後動画を共有してくれるスクールが多いと思います。
動画ならわからなかった部分は何回も見直し、復習ができるのでうまく使うことで習得率が上がります。
④まとめてあってわかりやすい
動画コンテンツやオンラインで講座を提供する場合、パワーポイントで要点をまとめたり視覚的にもわかりやすく作られていることが多いです。
通学コースなら講師の話をただ聞いているだけという部分もオンラインなら画面上で資料を見ながら説明を聞くことができるため理解しやすいと言えるかもしれません。
⑤費用が安い
オンライン講座は受講料が安価のスクールが多いです。それはかかっている経費にもよるところも大きいと思います。
例えば通学コースなら会場費、交通費、講師料、テキスト代などがかかりますがオンライン講座ならそうした費用を抑えることが可能です。
特に動画講座であれば一度作成してしまえばそれ以上の人件費などが発生しないため、安く作成することができます。そのため費用を安く設定できるという面もあります。
ただ、あまりにも安価な場合は講師が初心者だったり、内容が薄い、サポートがないなどの場合もありますので注意が必要です。
また受講者側からすると通学の交通費なども必要ないため、そうした費用も削減できます。
オンライン・動画で受講する5つのデメリット

ここまでメリットを上げてきましたが、物事には二面性が必ずあるとヨガでは学びます。
デメリットと言える部分もみてみましょう。
オンラインでヨガ資格講座を受けるデメリット、こちらも5つ上げてみました。

①実際の動きがわからない
ただ画面を見て学ぶだけでは頭では理解したつもりでも実際にやろうと思うとどうして良いかわからないということが多くあります。
動画で学んで実際にスタジオ等で人に教えようと思った時に「なんて言えばいいの?」「どこに居ればいいの?」なんてことが起こります。
”見る”と”やる”では全く違います。
動画など画面だけを見ながら学んだ場合、決して教えられるようにはなりません。
実際に言葉に出してガイドする練習が必要です。
②フィードバックが少なく不安
動画講座などで対面レッスンがない場合にはフィードバックがないというのが大きなデメリットです。
先ほども述べたように実際にやってみない限りはできるようにはなりません。
でもやってみた結果、間違っていたらそれも問題です。
大切なのは先生にフィードバックをもらうことです。
動画講座などの一方通行のみの講座ではフィードバックがないため、間違って覚えてしまってそのまま、とかできているか自信が持てずにせっかく資格を取っても活かせないということが多いです。
③サボってしまう、集中できない
スケジュールが組みやすいというメリットがありましたが、自分で時間を決めてやるという、ある意味自分を律するということが必要になります。
そのため初めはやる気があって順調だったけど、だんだんとモチベーションが下がっていく…なんてこともあります。
気軽にできる分、意図、目標を見失わないように自分を律することが大切です。
また家でやる場合、家族がいて集中できないなども考えられます。
今までの自分の性格や性質、または環境を考えた上でコースを選択する必要があると思います。
④アライメントがわからない
これもフィードバックの不足によるものですが、手の位置や足の位置、体の使い方を正しく理解しにくいという面があります。
これも”頭でわかる”のと”体でわかる”のとでは大きな差があります。どんなに動画をみて頭で理解しようと、実際にやってみるとうまく動けない、もしくは指示できないということがあります。
例えばホームランの打ち方を一生懸命動画で勉強したら打てるようになるとは思いませんよね?実際にその後バットを振って体の感覚を伴う練習をしなければ打てるようにはなりません。
それと同様、体を動かして実際に体感として理解しなければ正しい体の使い方がわからず教えることができない、つまりケガをする、ケガをさせてしまうということに繋がってしまいます。
⑤仲間ができない
ヨガではサンスクリット語を使いますが、そのサンスクリット語で仲間のことをKula(クラ)といいます。精神的に高め合える仲間のことです。
ヨガではそうした仲間を大切にする文化があり、実際に通学コースなどに参加される生徒さんたちをみていると卒業後もお互いを高め合える良い関係性の繋がりが生まれています。
資格取得のための勉強は課題もあるし仕事や育児と両立しながら行うため大変な面があります。そのため一緒に頑張る仲間の存在は大きな支えにもなります。
またその後の人生でも一緒に乗り越えた仲間として存在していくかけがえのないものになっていきます。
ライブのコースではそうした仲間ができますが動画講座など一人でやっていくものはそうした機会がないというデメリットがあります。
まとめ


いかがでしたでしょうか?
オンラインでヨガ資格を取得しようか迷っている場合はメリット・デメリットを踏まえた上で自分の性格や環境、タイミングを考慮し選択すると良いと思います。
また、スクールによっても内容が様々です。
完全動画で完結ではなく、できるだけ質問ができたりフィードバックがもらえるスクールがおすすめです。しかも講師のレベルが高くなければもらえるフィードバックの質や量も落ちますので指導講師のレベルの高さも見極める必要があります。
気になるスクールの説明会や体験会に参加したり、実際にその講師のレッスンに参加するなどして確認するのも良いと思います。
リブウェルインスティテュートでもオンラインコースを開催していますので実際に受講した生徒さんの声を動画にてご確認ください。
こちらの動画はオンラインコース第一期生で13日間の短期集中コースに参加された生徒さんの声をいくつか紹介しています。
いかがでしたか?
「オンラインでも仲間ができた」
「初心者でもしっかり基礎が身に付く講座だと身をもって実感した」
「画面上でも目の前で実際に話しているような緊張感を持ってできた」
「腰痛が酷くできないポーズがあったが、ちゃんとしたアライメントでやると腰が痛くないのがよくわかった」
「オンラインだから見ているだけかと思っていたがグループワークなどもたくさんあり通学しているくらい充実していた」
などの感想がありました。
動画では紹介していないのですが「思ったより大変だった」「情報量が多くパニックになった」などの声もありました(苦笑)
現在オンラインコースも20期以上を開催していますがこうした感想や意見を踏まえて毎回内容をブラッシュアップしています。そのため第一期生には申し訳ないですが後輩の方が受講しやすくなっているかもしれません(ごめん!)
一般的には「オンラインでわかるようになるのかな?」「ヨガは初めてだからオンラインでは不安だな」などと感じやすいです。
もしかしたらやり方によっては “思った通り” になってしまうこともあるかもしれません。
しかし実際リブウェルインスティテュートの養成講座を受講された方は動画で見ていただいたようにある意味 “想像とは違っていた” ようです。
リブウェルインスティテュートでは実践できる指導を目指しています。
前述しましたが、ただ見ているだけ、聞いているだけでは絶対にできるようになりません。学ぶ内容がたとえ同じであったとしても、その中で実際に体を動かしてやる、声を出して指導してみる、という練習や実践があるかどうかで受講後の自分の状況が大きく変わってきます。
動画で見ていただいたコースはオンラインLIVEのレッスンでしたが、決まったスケジュールを空けるのが難しい方向けに動画で学べるコースもご用意しています。
そこでも一方通行にならないように、生徒さんからは動画で自分が実践しているところを撮影してもらい送ってもらっています。そしてそれを見て講師がフィードバックをすることで実践練習を必ず行うようにしています。
そうすることで受講後、自立したインストラクターとして活躍することができるのです。
動画やオンラインでどこでも学べる便利な時代になりましたが、やり方によっては体で感覚から学べる部分が抜け落ちてしまう可能性があります。
できるだけ実際に体や声を使って練習する、フィードバックをもらいながら修正していくということを行いながら受講していただければ動画やオンラインの講座で最大の効果が得られると思いますので受講を検討している方は参考にしていただけると幸いです。